会派視察研修(自衛隊明野基地)

2023年09月05日

令和5年9月5日(火)陸上自衛隊明野航空学校(明野駐屯地)に奈良県議会日本維新の会派で視察研修を実施。

目的は、奈良県五條市内で事業計画中の大規模広域防災拠点整備事業の必要規模の確認を行うために視察を行いました。五條市内で計画されている大規模広域防災拠点の整備計画の経緯は、2011年8月30日から9月4日にかけて大型でゆっくりした台風12号により,南部山間地の総総降水量が2400㎜を超え、県内で死者14名、行方不明者10名、全壊家屋49棟、半壊家屋69棟に及ぶ大水害が発生し、山腹の深層崩壊が発生した大災害により、孤立集落への迅速な航空支援をして頂いた自衛隊の活動や、今後に発生するであろう奈良盆地東縁断層帯活断層による地震被害予測、南海・東南海沖大震災の発生による被害予測から、奈良県内に新たな大規模防災拠点を整備し600ⅿ級滑走路を有する案を発表されました。奈良県には航空自衛隊幹部候補生学校があるものの全国で唯一自衛隊駐屯地や分屯地が無い県であり、五條市内への自衛隊誘致活動から派生したものでもあります。

しかし、数年前に急に「大は小を兼ねる」ではないでしょうが、東日本大震災の災害状況から、滑走路を600ⅿから2000mに大きく変更する計画案が浮上し、事業費も莫大な費用を要することから適正規模がどの程度必要かを検討するために会派で視察研修を行ったものです。(平成31年時点の報告書では600ⅿの計画のみであり、2000ⅿの滑走路が浮上したのは令和2年でした。事業費は240億円から720億円に大幅増加、加えて国道168号の改良に260億円、商業空港ではない為、膨大な維持管理費が必要となる。財源を見込む緊急防災減災対策債は令和7年度まで)

・大規模な南海・東南海沖地震が発生した場合、自衛隊が災害派遣できる航空機の数は?

・何故、滑走路が必要なのか? 必要であれば、最低限度の長さは?

・有事と大規模災害が重なるときの体制は? などの疑問点の解決もできました。

第2期までの用地の大部分は、既に契約されており適切な利用を計画しなければなりません。

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