全員協議会

2014年07月16日

平成26年7月16日(水)午前9時30分~11時05分、全員協議会が開催されました。

案件

1) 全議員研修先について ; 6月30日締め切りで研修先候補の提出がありました2件(① 島根県邑南町;子育て定住対策、人口11,560人、② 愛知県長久手市、社会福祉法人愛知たいようの杜、長久手市長寿課ワンコインサービス事業、人口53,748人) ⇒ 挙手採決で①3? ②6? ②に決定!

全員で研修する必要があるのか?・・・毎年、悩みます!・・・何のために専門的な常任委員会を設けているのか?・・・個人研修には実費弁償の制度もありませんし!?

行政課題に対して、専門家の方をお呼びして地元王寺町での研修を企画し、多くの方が参加できる体制で実施する方が有効だとも考えています。

まあ、研修先が長久手市なら、距離的にも片道2時間程度ですから、提案された場所だけなら日帰りが可能ですね。(経費節減のためにも日帰りで十分でしょうね。)

2) 高齢者福祉制度について ; 再度の意見聴取が行われましたが、全体の方向性は決められませんでした。王寺町独自の単独事業である「やわらぎの手帳優遇措置事業」に、1年間で必要な額は、新制度で約26.5百万円/年(平成25年度実績では約5千万円)と予測されています。

介護保険制度改正に伴う介護支援事業も第6期計画から始まり、町の負担増が予測されますし、後期高齢者医療保険制度の維持、国民健康保険制度の維持などを考えれば、制度の見直しは必要だと考えます。

それぞれの自治体で行われている様々な独自事業を継続して実施するためには、財源が必要であり、一般財源の一つである地方交付税は、財源確保が出来ないため「臨時財政対策債」という名で地方が借金を抱え、それを後年度に地方交付税の対象とする自転車操業が繰り返されている時代であることを考えても、身の丈に合った行政運営をすべきだと思います。

本制度が、高齢者の健康寿命を延ばす一助となっているのか検証することも困難だと思います。ちなみに平成25年の奈良県民の健康寿命算出資料から、王寺町の65才平均自立期間は、女性は27位、男性は9位とのデータがあり、奈良県内1番ではありません。

住民の皆さんは、王寺町の財政が良いと誤解されているのではないでしょうか?・・・平成24年度全国財政状況によりますと、王寺町の経常収支比率は92.9%で全国1416位(1742団体中)、実質公債費率は1284位・・・

今までに、実質的に財政破たんした自治体は北海道の夕張市しかありませんが、一般の会社なら既に経営できなくなっている自治体は多く存在します。

私は、社会的弱者である高齢者に対する事業、本当の意味での「高齢者福祉事業」と、介護予防・健康造りのための事業とは区別すべきだと思っています。

介護予防のための外出支援策であれば、一定要件で公平であるべきです。

高齢者の方が交通事故を起こし、晩年に大きな不幸を背負うことのない施策に助成することも必要だと思いますし、一人暮らし、高齢者夫婦の二人暮らしが増加することも明らかで、介護保険認定対象外の方たちへの支援策を考えることも必要でしょう!

健康な高齢者の皆さんに公共としてすべきことは、環境の整備や色々なスポーツに参加できる機会を設けることではないでしょうか?

現行の「やわらぎの手帳優遇事業」を、健康を維持される高齢の方の外出へのきっかけを作る事業と位置付ければ、制度設計はもっと簡単になると思います。(複数の選択が出来ても、内容は公平であるべきです。

現行の「やわらぎの手帳優遇事業」は、法に基づくものでもなく、条例に基づくものでもなく、王寺町独自の要綱で定められた行政事務の一つとしての位置づけでしかありません。多くの予算執行が伴うにも関わらず条例が定められていませんので、「(仮称)高齢者福祉条例」を定めるべきです。現行のままでは、議会は予算にしか関与できず、執行部側で都合の良い内容で定められることもあり得ます。自治体事務とするためには「議決」が必要であるため、是非とも条例提案をすべきであることを追加の意見として述べました。

8月1日午後2時~リーベルルーム、8月3日午後2時~文化福祉センターで「子ども・子育て」「高齢者福祉」をテーマにしたタウンミーティングが開催されますので、是非とも参加され、将来の王寺町を考えた意見を述べて頂きたいと思います。

 

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