平成26年第1回臨時会

2014年05月08日

平成26年5月8日(木)午前9時30分から、平成26年第1回臨時会が開催されました。(傍聴1名)

上程された案件は、議第23号「職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例について」で、市域支援員制度の創設により従事する職員に対して、勤務時間1時間当たり1000円を支給するという改正案でした。

私の質問は次のとおりです。

平成26年5月8日 第1回臨時会の質問項目

町の主要施策、計画等の推進・連携、安全・安心の協働のまちづくり等に取組むために新しく制度化する地域支援員に対して支給され、今年度は<安全・安心のまちづくり>を主として取り組むとの提案説明があった。

平成26年度の主要施策で全町的に関わる<安全・安心のまちづくり>の項目は、
①王寺町地域防災計画の見直し、②自主防災組織への補助率改正、③防災行政無線のデジタル化、④防犯灯設置補助の改正・・・
<住み続けたいまちづくり> ①王寺町地域福祉計画、②第4期王寺町障害福祉計画、③久度コミュニティーセンター建設事業・・・
<未来を担う人づくり> ①子供・子育て支援事業計画、②王寺町教育ビジョン・・・
<住民に開かれ自立するまちづくり> ①新王寺町総合計画、②行財政改革大綱の策定・・・
<特別会計> ①王寺町介護保険事業計画及び高齢者福祉計画、②人間ドック一部助成制度、③上下水道料金の改定・・・
など、住民生活に密着した課題が多く計画され、実施されようとしている。

今年度より実施される地域支援員制度は、協働のまちづくりを推し進めるための、公共経営に対する一つの着眼点であり、公務員組織のイノベーションを起こすかもしれない取り組みだと思い歓迎する。

過日(4月30日)、奈良新聞の記事に市町村職員数の比較が発表され、王寺町の一般職の職員数は、人口千人当たり約5.2人で、県内では生駒市に続き少ない方から第2位と報道されていた。
少ない職員数で、多くの課題を解決している現状にあって、月に1回程度の自治連合会の会議への出席であり、負担は少ないのかもしれない。
住民との協働とは?何を意味するのか?
・・・>対等の協力関係で問題解決を図るために行動することだと考える。
協働のまちづくりを対等の立場で、と考えると・・・自治会長さんや自治会役員の皆さんは無償ボランティアとして、時間を創り会議に出席されているので、管理職手当以外に特殊勤務手当を支給する必要は無い!とも考えられる。
本議案書の配布が行われたのは、5月2日であり、臨時議会開催前の議会運営委員会で「即決」と決められた。
本議案は、王寺町の公共経営の基本となる「住民との協働によるまちづくり」に対して、対等の立場で行動する筈の職員に対価を支払うものであり、私は慎重に審議すべきと考える。
そこで、議長にお伺いしたい。
即決は、仕方がないとしても「議決に当たり、時間をとって議論する場を設けられる考えはあるか?」
それとも、「本会議の席上に議論するために必要な資料の提出を求められて議論を続けられるのか?」
以上、お伺いする。

議長 ; 「事前に説明を受けていますので、即決とする! 」、の一言で終わり!

執行部側への質問

特殊勤務手当の一般的な定義は、「著しく危険、不快、不健康又は困難な勤務、その他の著しく特殊な勤務で給与上の考慮を必要とし、かつ、その特殊性を俸給で考慮することが適当でないと認められるものに従事する職員に、特殊性に応じて支給する。」とされている。
5地区の自治連合会の会合に対して2名が毎月出席した場合の手当総額は、12万円程度であり経費面でどうのという問題では無いが、先ほど申し上げた「懸念材料」金額の決定その他について説明を願いたい!

中野総務部長 ; 今回の特殊勤務手当は、決められた範囲の職務とは異なった内容に勤務するものであり、管理職手当に含まれている者とは考えがたく、その特殊性に鑑み、他自治体の事例も参考に、1時間当たり1000円を提案させていただいた。
職務により参加する職員には、従前のとおり時間外勤務手当などの処理を行う。

-雑感-
議会改革とは・・・議員間における自由討議から始まり、様々な角度から検証を行う時間を設けなければ改革は出来ないと私は思っています。
今回、提案された「特殊勤務手当」に対して、疑問を感じ質問を行った議員が私だけであったことの方が問題であると思っています。議論する時間を設けることを提案したにも拘らず・・・議長の返答は「No!」で、「事前に説明を受けたから」・・・とは?・・・「誰が、何時、どんな説明を受けたのか!?」、直前の議会運営委員会でも提案説明と変わらない説明であり、委員からは何の質問も無かった!・・・事前説明を詳しく受けたのは一部の議員だけでは?・・・「直ぐに質問を終われ!」のように受け取れました。
議長の議会改革に対する考え方が何となく分かった気がします。

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