平成24年度予算に思うこと

2012年03月11日

平成24年3月8日(木)午前9時30分~ 平成24年度当初予算を審議する予算委員会が開催されました。(私は委員ではありませんので傍聴しました。)

過去から、ずーと思っていることですが・・・予算委員会は消化不良です!

本来、24年度施政方針に付随した予算だから、政策について論議すべきで、政策について尋ねても、答弁は担当部課長が主として行う。・・・これっておかしくありませんか?

政策関係の質問

① 昨年末に一般職員の給与は、人事院勧告に伴って4月に遡り、少額ではあるが減給されたが、特別職給与は減額されていない上、特別職報酬審査会の委員報酬の計上もなされていないため、特別職は実を切る覚悟が無いのか? ⇒ 差が開くようであれば検討するとの答弁・・・西和7ケ町では1番、町長は85万円・・・四月からは大阪市の橋下市長の月額報酬を上回る! そんなことは感知せず!でしょうか?

② 高齢者雇用対策としてシルバー人材センターがあるが、健康寿命を延ばすためには高齢者の働き場所を増やす必要があるのではないか? ⇒ 現在、待機者もいるが、定年を定めて順次補充の形としている。

③ 自治会報奨金などが支出されているが、優秀な王寺工業高校もあり学生への独自の奨学金制度へ転換できないか? ⇒ 明確な答弁なし

④ 民生費、社会福祉費において老人無料バス制度、老人無料JR補助制度があるが、24年度よりJR制度のICOCAカードのチャージを6000円から8000円にするとの説明であるが、利用者に対してアンケート調査などによって意見の収集を行ったのか? ⇒ 行っていない。

昨年12月の一般質問にもあったが、この制度は利用者間の差が大きく制度の見直しを行うべきではないか?との質問に対して、「バス制度は回数制限を設けないので、どんどん利用してもらいたい。また、ICOCAはバス利用が少ない王寺駅周辺の方々に対して不公平感を是正するために設け、奈良、天王寺などへ出かけていただくもの。」 とのことであったが、ICOCAカードは本人使用の確認が困難な上、少額の買い物にも利用が出来るため、不正利用が生じるのではないか? → 防止措置は行っている。

24年度は、王寺町長選挙のある年であり、過去に滋賀県のR市においても商品券配布などの事業が行われた際に、公職選挙法に抵触するのではないか?との論議があったが・・・この点は? ⇒ 答弁なし

高齢者福祉対策は、安全な歩行空間の創出など健康寿命を延ばす施策とするべきではないか? ⇒ 葛下川など一部では実施済み

⑤ 子ども医療制度として、15歳までの入院に対して助成する制度を設けるとのことだが、財源に問題が無いのであれば、通院も助成することは出来ないのか? 少子化対策とするのであれば、高齢者福祉とのバランスも考えて、不足だと感じるが?・・・ ⇒ 入院は高額となるものもあり、精神的、経済的なことを考えて実施する。

珍しく、町長が補足 ; JRの幹部に聞いた話だが、人口の1/2が王寺駅を徒歩で利用されるような町は他にない・・・そんなことからもICOCAは有効な制度であり、明神山道、葛下川など整備されバリアフリーとしている。 高齢者に外に出ていただき健康寿命を延ばしていただきたいと考えており、2000円増額について他意はない!

JRの幹部に問うのではなく、住民(有権者)の皆さんに問いかけるべきでしょう! 明神山参道整備、葛下川遊歩道(水・緑)は先輩方の政策であり・・・自身が公約した「きめこまかな環境整備」を示すべきでは? と感じました。

この5項目意外には、一般会計の施策を問う質問はありませんでした。(実施される予算内容の説明を求める程度) 残念ですが、議会には主導権は無し! 1年間の予算を審議するのに、午後3時30分に終了・・・その後、特別会計の審議を行い・・・午後6時過ぎには全会計が終了!

本当なら、今の日本で行わなくてはならないエネルギー対策への予算の不足や教育現場への安全対策、社会教育施設の耐震対策、今後のまちづくりを研究する施策などにもっと予算が配分されていても良いと思うのですが、配分されていない予算についての質問はほとんど見られませんでした。

こんなことで良いのでしょうか? 議会は、議論を行う場であり、委員が政策について尋ねても、挙手は部課長が・・・そして、委員長は挙手したものを指名する。 政策についての答弁は町長を指名すべきでは? 個々個別内容の数字や目標は部課長でも良いでしょうが?

主導権の無い委員会・・・変えなくてはなりませんね! こんなことも議会改革の対象でしょうね! もっともっと議員同士が論議できるように定例の勉強会が必要だと感じました。

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