タウンミーティング-1

2013年08月25日

平成25年8月25日(日)午後3時30分~5時、文化福祉センター二階会議室で初めての町長主催タウンミーティングが開かれました。 開かれた町政への第1歩でしょう。(資料;タウンミーティングお知らせ(W)平井町長就任あいさつ(W)タウンミーティング資料(W)

以下、概要をお知らせいたします。

最初に平井町長から30分間で平成25年度予算を踏まえて、今後の取り組み概要の紹介がありました。

<町長>

1)行政の基本は安全・安心

午前中にはゲリラ豪雨により大雨洪水警報が出されました。

王寺町は地形上から水害を受けやすいため、ポンプ場の整備、雨水貯留池の整備を行っています。

国では大和川下流域の河道整備に時間が必要なため、大和川上流域で調整池の計画があり、今年度より用地の取得に着手するとの報告があります。

10月20日には全町あげての防災訓練を計画しています。(備えあればこそ・・・)

2)国道168号に関して

R168号畠田4丁目交差点までの完成目標年度は平成27年度とのこと。以南の用地買収にも並行して取り組むように奈良県に要望しており王寺町も協力を行う。 → 国道25号の本町1丁目から北についても国に前向きな取り組みを願うように要望を行っている。

3)畠田駅の問題

駅舎の屋根が短いことや、ホームの幅が狭いことから、既に2度JR西日本関西支社を訪れて畠田駅の危険性排除の対策要望を行っている。

4)医療について

県立三室病院と奈良市六条山に移転される県立奈良病院は、奈良県北部の基幹病院であるが、来年4月より一つの独立行政法人として運営される。 良いことと捉えて、三室病院に産科の復活、休日夜間応急診療所への小児科医の派遣なども要請する。 また、今年10月より小児医療への助成枠の拡大を議会に提案し承認いただいた。一部負担は外来で500円/月・診療科目、入院で1000円/月・診療科目

5)中期財政計画の策定を

高齢者福祉への経費、子供・子育てへの支援策などが必要だが、王寺町は大規模な法人を誘致することも出来ないので定住人口を増やすことが大切と考えている。

時間が30分となったので、町長からはここまででした。

事前に質問書を提出された6名の方々より、1人の質問時間3分程度でそれぞれの思いを述べられ個別に町長から回答がありました。

さん「王寺中学校にはサッカー部がない。子どもたちの願いとしてクラブ活動ができる体制創りを願いたい。南中学校では、水泳部や吹奏楽部の人数不足と聞いている。」

<町長>現状のクラブ活動には、顧問の先生2名が必要。地域と連携して責任ある大人として、地域総合スポーツクラブ員との連携などが考えれれるが、場所と費用の問題も解決しなくてはならないので今後の宿題。

さん「地域のマナーアップ、特に路上喫煙、歩行喫煙、車からのポイ捨て、集合住宅供用エリアでの喫煙のマナーアップ向上対策を、そして王寺駅周辺の大規模商業施設の店舗用カートの放置などもある。 町の景観向上もよろしくない。」

<町長>マナー問題は他にもペットの糞尿、ゴミ収集日のカラス、空き家対策などがあるが、全てに対して行政が関与するのは難しく、まずは身近なことから努力を頂きたい。Get元気21でも受動喫煙防止について取り組んでいただいている。

さん「人口減少による財政上の不安材料の改善対策を、水資源の確保、地球環境への積極的な取組としてエコカー導入を」

<町長>中期財政計画を策定して、歳入に見合った歳出にするため事業内容の研究も行う。王寺町は他の自治体に比べて人件費削減にも努力しているが、行政サービスが適切にできるように考えなければならない。過去より諸先輩の努力により適切に行政運営をされ基金も蓄えられている。水資源については大滝ダムの完成により渇水対策は完了し、現状の自己水4割・県水6割で運用しているが今後に老朽施設の耐震対策などを含めて研究が必要と考えている。

さん「知・徳・体の教育ビジョン、教育振興ビジョン策定の手順・行程について、教育基本法の理念を踏まえた内容を問う」

<町長>ビジョン策定に当たっては、外部懇話会(仮称)を設置して、関連する多くの方々の参加を戴きご意見を頂戴するとともに、今年度より事務担当者の作業部会を発足させ素案つくりを行う。平成26年度内に素案の作成と意見を頂戴して計画をまとめる予定である。また、奈良県では教育基本条例を策定予定であり、整合性を図る必要もある。 バランスのとれたビジョンとしたい。(徳→体→知) 同志社大学の先生のお話より「教育の原点は子供を一人前の大人にすること。今までは家や地域社会で社会性を高めていた。→コミュニティースクール構想も一である。 大人が自信を持って共通の規範意識を・・・

さん「自身の経験、脳梗塞を患ったことより、歯周病検診、口腔がん予防、ボランティアの育成、積極的ながん検診についての問い」

<町長>ボランティアGet元気21の皆さんによる「煙バイバイ活動」「活き活き歯ッピー」と歯科医師会の皆さんの協力での啓発活動、奈良県とも連携して内容を密にしたい。王寺町独自のボランティアセンター機能も研究する。

さん「健康スポーツへの取り組みとして、最も広範囲にある大和川河川敷公園への公衆便所設置を」

<町長>河川には構造上の問題、出水時の問題がある。久度雨水ポンプ場内の利用、堤内盛土による場所の確保など研究が必要、王寺町の周遊経路としても考える必要があると思っている。」

時間が10分ほどあったのでその他参加者の方より

○南公民館に備付のホワイトボードが無いので何とか出来ないか? → 他施設も含め在庫確認を行った上で検討する。

○久度大橋イメージアップ工事が計上されている。同工事完成後においても喫煙マナーの問題、受動喫煙防止の問題が残っては王寺の玄関としてイメージダウンとなる。 → 区域を決めることや取り組み方法も含めて研究する。

以上の内容で、丁度5時に終了しました。

26日には午後7時30分~やわらぎ会館で、27日には午後7時30分~泉の広場公民館でタウンミーティングが引き続いて行われます。

-私の感想-

タウンミーティングの意味は住民の皆さんからの直接の声を聴く良い機会であることは間違いありません。

しかし、今回の内容から感じることは、タウンミーティングが「住民さんから町長に対するの公開要望の場」となってはあまり意味が無いように思います。

タウンミーテイング開催に当たって、提出される質問内容をどのようにするのかが課題だと感じました。

また、議会としては、「議会が各議案に対してどのように考え決したのか?」、「議会として提案する条例の内容説明」を細かく報告できる議会報告会も必要ですね!

今でも全員協議会などで方向性が決まれば、議会基本条例の制定を行わずとも議会報告会の開催は可能だと思いますが、委員会での独自の勉強会ですら実施されない現状を解決するには条例での義務化が必要なのかも知れません。」

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